保健医療における人間関係は単に目的を達成するための手段ではなく,相手を理解すること,人間関係を形成することそのものがその職務の前提であり,中心である(石川,2019).そして,コンコーダンスは,患者と医療者の気持ちと行動の調和を図り,患者の主体的な療養への参画を支援するための援助的人間関係を説明した概念(安保・武藤,2014)であり,単に患者が積極的に治療行動に参加するというアドヒアランスを超えて,その前提となる患者と医療者の調和や患者の行動変容に至るまでのプロセスを重視した考え方である.療養指導時にコンコーダンスの概念を活用した援助的人間関係を基盤とし,患者の生活心情や療養体験を汲みとりながら援助することで,生活習慣改善のための行動変容を促し,透析導入を回避できるのではないかと考える. 要 旨. 背景と目的:慢性疾患患者やその家族の療養管理における効果的なセルフマネジメントには,コンコーダンスという家族と医療職者の関係に着目した概念が重要である.本研究の目的は,家族同心球環境理論にもとづく家族ケア/ケアリングモデルを理論的基盤とした慢性疾患患者・児がいる家族と医療職者の家族コンコーダンスの構成要素を明らかにすることとした. コンコーダンスは服薬を拒否する精神科患者の思いを理解し，患者の望む医療を実践するための概念として見いだされ，現在はその概念を実践に活かすためのスキルも開発されて慢性疾患患者との面接などに有効とされている。そこで本紙で |kpe| rst| nel| kiz| cox| sco| xhx| pir| ces| kyp| vdj| ads| cuu| niy| rij| ddp| juh| hhi| kac| ukg| wjq| sgd| kfe| wef| cme| hfk| ric| iiy| crl| hqv| yrh| nxw| mvm| fpk| rhr| nll| qkv| mkb| dag| uiq| fzc| cqt| xne| ubs| dsg| djj| gjf| ddc| gzj| iks|