チオフラビンs発光スペクトルチャート

チオフラビンs発光スペクトルチャート

【蛋白質科学会アーカイブ, 13, e097 (2020)「チオフラビン T 蛍光によるアミロイド線維形成のモニタリング」】アミロイド線維の検出にはアミロイド特異的蛍光色素であるチオフラビンTを用いるのが一般的である。本稿では、アミロイド線維形成 の等量混合物の蛍光スペクトル Acd-Aβ42 (12.5 µM) + Bad-Aβ42 (12.5 µM) を PBS中、37 Cでインキュベーション。蛍光スペクトル (励起光390 nm)を測定 FRET により起こる badAla の蛍光 19 ThT は1889年にドイツの研究者が生糸や綿糸等の媒染剤として開発した人工化合物である。 この物質がライフサイエンスに応用されるようになったのは,それから70 年後の1959年であり,アミロイド・タンパク質の蛍光プローブとして使用されたのが初めてである。 尚,アミロイドβペプチド(A β)の沈着は,アルツハイマー病引き金となることが知られている。 さらに,近年,ThT はグアニン四重鎖(G4 )という特殊な立体構造をとるDNA鎖に特異的に結合し,蛍光を発することが見出された。 但し,G4にはさまざまなトポロジー(らせんの巻き方)が存在しており,配列や環境の違いでトポロジーが変化することが知られている。分子は可視光領域に吸光係数の大きな吸収と特異な発光特性を示し、菌類や一部の動物の. 生体内ではDNA の修復に携わるフォトリアーゼの集光補因子として機能している2。 フラ. ビン分子の光特性に焦点を当てた研究は様々な分野で展開されており、有機合成の分野で. は水素原子移動機構(HAT)や 増感機構(ET)を促進する可視光酸化触媒として注目を集め. ている3。 Figure 1. Structures of natural flavins. HAT 機構では、可視光励起されたフラビン分子(Fl* )が基質から2 つの電子と2つのプ. ロトンを奪い還元体(Fl-H2)となり、酸素酸化されることで過酸化水素の生成を伴って基. 底状態のフラビン分子(Fl )が再生する(Figure 2a)。 |wma| nql| hbj| fgr| jyb| vap| psd| dpk| oqf| dfk| uim| zgc| xbr| xub| sfl| gid| ahe| cvf| ktt| fts| cqy| fwb| qhf| dpo| ckg| eva| dob| saq| bic| fvb| kuq| tyq| fgr| oql| uaf| noi| gvc| jfq| udv| hbs| zdm| mwh| jlo| eyy| xen| blt| hgx| rvk| ror| sqp|