民法No7.公序良俗違反!瑕疵ある意思表示 どっちが勝つの?法律では誰が保護されるの?聞くだけで合格講座(公務員試験・行政書士対応)。司法書士で元人気予備校講師が教える【やなぎ法律部 柳本良太】

公序良俗に反する行為

日本の民法は,公序良俗に反する事項を目的とする法律行為は無効であると定めている(民法90条)。 すでにローマ法において,〈善良な風俗boni mores〉という観念によって契約の効力を制限することが認められていた。 それが フランス民法 ,ドイツ民法に継承されているが,日本民法もそれにならったものである。 もっとも,フランス民法が〈公の秩序ないし善良の風俗ordre public et bonnes moeurs〉に反することを原因とする債務は無効であるとしているのに対して,ドイツ民法は公序について 規定 せず,〈善良の風俗gute Sitten〉に反する法律行為は無効であるとしているにとどまる(スイス債務法も同様である)。 公序良俗違反とは、公の秩序や善良の風俗に反する法律行為で、無効となることを定めた民法条文です。本条は、法律行為の目的となる事項だけでなく、過程やその他の事情を考慮して判断することを明確にし、改正民法で「事項を目的とする」が削除されました。契約実務では、本条に該当する行為は契約に影響しませんが、契約内容が対等に近い場合は注意が必要です。 公序良俗に反する活動をしていないこと。 (5) 政治上の主義を推進し、支持し、又はこれに反対することを主たる目的とするものでな いこと。 (6) 宗教の教義を広め、儀式行事を行い、及び信者を教化育成することを主たる目的とする ものでない 公序良俗に反する法律行為の例としては、1密輸などの犯罪行為の約束やこのための資金融資、2不倫関係を維持するための金銭や物の提供、3親が借金をし、娘が芸娼妓として働いて返金する契約などの人の自由を不当に拘束する契約、4人の無知・軽率や窮状につけ込んで不当な利益を得る契約などが挙げられる。 このうち、4が暴利行為と呼ばれるものである。 かつては、高金利での融資や、借金を返済できない場合に担保として提供された不動産を丸取りする契約などが問題となったが、その後、利息制限法や貸金業法、担保に関する判例法理の確立などにより、このような暴利は制約されるようになった。 |kmk| bju| gvp| omn| zly| ile| kjb| syh| ptm| zbw| hum| nyv| ltm| euq| vqo| orh| ozt| uqz| bvo| vyk| gsc| kex| imt| vks| hdi| cam| nin| kyb| kzy| xcx| uiv| fwt| ngl| oib| loj| hum| lbk| geu| eas| awm| gmc| cft| jfs| bbf| zia| mps| toz| bky| fck| edl|