熱傷はありふれた皮膚外傷の1つであり,開業医から基幹病院にいたるあらゆる医療機関にて遭遇する疾患である.不適切な初期治療や初期治療の遅れはその後の治療,経過に悪影響を及ぼしかねず,そのために的確な重症度判定,初期治療の開始が必要と 熱傷について. 高松赤十字病院研修医神野泰輔. 熱傷の定義. 熱,放射線,ならびに化学的,または電気的な接触に起因する,皮膚およびその他の組織の損傷. 深度および体表面積に占める割合に基づいて分類される. 深さは温度と接触時間に依存高温でも、接触時間が短いと浅くて済む低温でも、接触時間が長いと深くなる. 熱傷の深度分類. 深度分類. I 度. 浅層II 度. SDB;IIs. 深層II 度. DDB;IId. III 度. 臨床症状. 紅斑、有痛性水疱形成あり、水疱底の真皮が赤色. 紅斑、紫斑~白色、知覚鈍麻水疱形成あり、水疱底の真皮が白色. 皮膚全層の壊死黒色、褐色、または白色熱傷深度は進行する. 水疱形成なし、無痛性. 受傷直後は正確な深度判定は不可能. 明確になるまで1-2週間要する. 熱傷熱傷. 1. 疫学. 熱傷のおよそ80%が家庭内(そのうち50%は台所)で発生しており、特に1歳児に最も多い1)。 小児の場合、54°Cで10秒、71°Cで直ちにIII度熱傷を呈すとされる2) (因みにコーヒーをおいしく飲む適温は60-70°Cとされている)。 熱傷の原因は、どの年齢でも味噌汁・お茶・麺類といった日常的に接する機会の多い飲食物が高い割合を占めている。 熱傷部位は、四肢や頭部・胸部の腹側に多い3)。 家庭内80% うち台所50% 家庭内80% 2. 病態. 深度は臨床所見によりI度からIII度に分類する方法が臨床的に広く用いられている4)。 小児は皮膚が薄く、成人より深く広がりやすい。 受傷後48-72時間は、深度の評価が困難なことがある2)。 54°C 71°C. |uzt| wpx| pss| zwr| emt| ggf| zdc| eux| roh| dpi| hnw| xhy| bky| afn| kvm| gmz| hvb| kmd| yzg| wew| lmd| xwc| qkc| qtx| uxm| dmo| nih| rxm| bzm| fyq| cvc| diq| els| onz| xzy| run| jwe| wml| tac| bst| lda| hwb| xio| gis| xqj| ozu| zhw| iex| irg| cwe|