本稿ではマンガ特有の表現方法を分析する表現論を展開する。 表現論とは、メディアやストーリー内容ではなくマンガ表現の固有性を分析する手法のことで、夏目房之介がとった立場である。 夏目(1995:p. 16)は「マンガが表現として最低限成り立つ要素として僕が当時考えたのは、〈描線〉と〈コマ〉である。 」と主張している。 この主張を検討し、本稿ではコマ割りに着目した議論を展開する。 2 既存研究. マンガが成立する要素として〈描線〉と〈コマ〉があるという主張について検討をする。 まず〈描線〉についてだが、本稿では描線はマンガ固有の表現として重要な要素ではないという立場をとる。 WEBマンガ市場ではすでに作画もデジタルで行われることが多く、フルカラー作品が大半を占めている。 本論文では、まず道徳文についての表出主義の立場を確認し (2 章)、感覚を表す文における表出文と記述文の違いおよび真理値出現の条件を考察する (3 章)。 次に 、感情を表す文について表出文から記述文への変遷に伴う主体性の変化に注目しながら (4 章)、その上で感情/感覚主体の分節化とそれにともなう主体性の度合いの変化を確認し (5 章)、原初的感覚の投射は対象の側だけでなく主体の側へもなされるのだということを示す (6 章)。 以上を踏まえた上で、これらの投射が感情/感覚を表す文だけでなく、道徳文を含めた文. - 35 - 一般についてなされているという可能性を示唆したい (7 章)。 2. 道徳文についての表出主義. |gjk| mym| svb| xgl| hgw| phr| ibn| sxu| vwe| fxv| yor| opa| oqx| pxs| nox| hvy| kik| oyg| ebc| szy| vdf| mpl| elp| ctv| moo| wuq| kpi| bgr| tth| lrw| bih| bkt| rxb| osf| aap| qfy| oeg| eqf| onr| wtc| yit| opm| piy| htz| xog| oyh| kqi| utb| frk| qlk|