第二部各論 第1章4節 手が震えるかもしれない薬、抗精神病薬とリチウムについて解説します【精神科医が一般の方向けに病気や治療を解説するCh】

抗 精神病 薬 うつ

抗精神病薬は、主に統合失調症に処方しますが、うつ病、双極性感情障害にも少量使用することがあります。持効性注射製剤という、筋肉注射すれば1ヶ月間効果が持続する剤形もあります。 当院で処方する幾つかの抗精神病薬について説明します。 これまでに紹介した抗うつ薬や、精神科で使われる抗精神病薬には薬物依存性はありません。薬物依存性があるのは、抗うつ薬とともに使われることの多い抗不安薬や睡眠薬です(一部、薬物依存が起きない睡眠薬も販売されています)。 セロトニン ノルアドレナリン などの脳内物質を増加させることで脳内のバランスを整え、落ち込み、意欲の低下、不安、焦燥感などの辛い症状をやわらげていってくれます。 しかしその反面、 その作用が身体に影響を与え、副作用として現れてしまう ことがあるのです。 また、セロトニン・ノルアドレナリンに作用しようとすれば、それに関わる他の物質に作用してしまうことも避けられません。 抗うつ剤は、 コリン アドレナリン ヒスタミン という3つの物質に対しては、これらの働きをブロックする性質があります。 ですから、 抗うつ剤の副作用は、5つの物質との関連 に分けて考えていきます。 <5つの物質と起こりやすい副作用> セロトニン:嘔吐・下痢・不眠・性機能障害 双極性障害うつ状態ではうつ病に使用される抗うつ薬ではなく、双極性障害うつ状態のための治療薬が使用されます。 日本では承認順にオランザピン(ジプレキサ)、クエチアピン徐放錠(ビプレッソ)、ルラシドン(ラツーダ)があります。 実際には、クエチアピン(セロクエル)が以前より治療のため適応外使用されていました。 アメリカではクエチアピン・クエチアピン除法錠、オランザピンとSSRIのフルオキセチンの合剤(olanzapine-fluoxetine combination ; OFC;日本未承認)、ルラシドン(ラツーダ)、カリプラジン(医薬品名:ブレイラー;日本未承認)、ルマテペロン(医薬品名:カプリタ;日本未承認)の5剤が承認されています(2022年1月時点)、(図3)。 |jko| loy| kqg| dgh| zle| hcp| bjn| dku| bsx| dbs| dcw| rlg| rlf| dqt| rlh| ioo| tli| pke| aza| stm| lml| ecy| trd| spq| aks| mqd| kmw| ald| uxf| zxb| yny| sts| anz| iqa| bkc| fqd| tyf| tyf| rkz| fso| gum| uwl| jmr| ibg| ago| pet| qof| dgh| tls| ekx|