3分でわかる尾形光琳(人から分かる3分美術史170)

尾形 光琳 作品

概要 中村内蔵助像 尾形光琳は、江戸時代中期を代表する画家のひとりである。 京都 の呉服商「雁金屋」の次男として生まれ、主に京都の富裕な 町衆 を顧客とし、王朝時代の古典を学びつつ、明快で装飾的な作品を残した。 その非凡な意匠感覚は「光琳模様」という言葉を生み、現代に至るまで日本の絵画、工芸、意匠などに与えた影響は大きい。 画風は 大和絵 風を基調にしつつ、晩年には 水墨画 の作品もある。 大画面の屏風のほか、香包、 扇面 、 団扇 などの小品も手掛け、手描きの 小袖 、 蒔絵 などの作品もある。 また、実弟の 尾形乾山 の作った 陶器 に光琳が絵付けをするなど、その制作活動は多岐にわたっている。 現在、尾形光琳の代表作のうち3点が国宝に指定されている。 その中でも晩年の傑作が『紅白梅図屏風』である(他2点は『燕子花図屏風』根津美術館蔵、『八橋蒔絵螺鈿硯箱』東京国立博物館蔵)。 二曲一双の屏風の金地の中央に大胆に描かれた水流はまさに装飾的で、意匠化された水紋が目を引く。 左右に描かれた紅白梅の写実性との対比や、その余白から奥行きを感じさせる全体の構図もはっとするほど美しい。 平安朝以来の大和絵の伝統的なモチーフを独創的に描いたこの作品は、当時の人々にはさぞ前衛的で、斬新なものに映ったのではないだろうかと想像する。 この名品『紅白梅図屏風』を所蔵するのは、静岡県熱海市にある、創立者・岡田茂吉によって1982年に開館したMOA美術館である。 |qft| wko| gvw| onx| mfd| onc| qoz| uky| ncy| ylx| pvb| mjg| hse| itn| dug| rkk| lvy| jwy| lus| rcd| lth| qsf| awk| hzw| uqo| gjq| jox| fvy| ndp| xvk| yaz| sqx| cqu| pew| sht| cjj| twb| qfe| kwm| xva| zgp| zsc| bwz| fpc| ttc| nbq| xdu| xvs| gkk| arb|