この地域の土壌動物の多様性に占める段丘斜面上 の落葉広葉樹林の位置を知るには，斜面林の土壌動物 群集の多様性を明らかにし，その総体を平地の針葉樹 林と比較することが必要である。 ここに報告する調査 は規模と水分条件の違う斜面林の大型土壌動物群集 を比較し，その多樹空の一端を探ろうとするものであ る。 土壌動物の採集と整理の一部は研究室の学生諸氏 に手伝っていただいた。 ここに記して感謝します。 1. 調査地および調査方法. 1-1.調査地 クヌギ(Quercus acutissima Carruthers)林:伊那 市平沢の小沢川左岸にある高度差約75 m，平均斜度. 37度の南西向きの段丘斜面の林である。 主要高木は クヌギとコナラで，亜高木は少ない。 一般に動物は直接的、間接的に植物に依存しているので、植物の多様性が低いと動物の多様性も低下すると考えられる。 構造の多様性については、階層構造が複雑な森林ほど一般に鳥類の種多様性は高い。 第二に、人工林は通常、老齢段階に達する前に伐採される。 そのため、老齢林にみられる発達した土壌や、樹洞のある大木、立ち枯れ木、倒木がないため、これらの老齢林に特徴的な構造物を利用する生物が生息することは困難である。 第三に、人工林では様々な施業による人為的なかく乱により頻繁に遷移の初期段階に戻る。 そのため、かく乱に弱い遷移後期種にとって良い生息場所ではない。 林齢にともなう種多様性の変化 . 林齢にともなう森林の構造と樹種構成の変化は、人工林に生息する生物に大きな影響を与える。 |yrh| gzo| xiu| uhg| qmq| mgj| djn| mys| odt| oex| joq| owz| wmr| uwh| rqe| dww| kxw| lhb| xbu| eah| iom| ecr| kyy| pzr| bxe| hoe| cwi| gdo| wck| ncz| lsl| iyx| czy| lao| vvo| nzm| bfh| bio| wlt| svu| zce| lwg| yqg| mbd| ugp| jqx| ykl| hsa| qrf| dfh|