〔独学〕司法試験・予備試験合格講座 民法(基本知識・論証パターン編)第206講:債権者代位権8、債権者代位権の転用

債権 者 代位 権 の 転用

債権者代位権は、債権者(お金を貸した人)の債権を保全するための制度で、時効などにより債権回収ができなくなる前に、 債務者(お金を借りた人)が持っている第三者に対する権利を債務者に代わって行使することができる権利 です (民法423条)。 債務者が権利行使しないことで、債権者の権利が侵害されているときは、裁判所の許可がなくても債権者代位権を実行することができます。 つまり、債権者代位権は裁判上だけでなく 裁判外 でも行使可能です。 ただし、権利の行使は債権額が上限であり、基本的にそれ以上の取り立てをすることはできません。 (2) 債権者代位権の例 債権者代位権について具体例を挙げて解説します。 債権者Aが債務者Bに100万円貸していて、BからAへの返済が滞っていたとします。 債権者代位権とは、債権者が、債権を保全するため必要があるときに、債務者の第三者に対する権利を代わって行使すること(権利)です。 例えば、IがJに対して100万円の貸金債権を有している状況で、またJがKに100万円の貸金債権を有しているところ、Jが全く返済を請求せず放置して消滅時効が完成間近になっているときに、Iが直接Kに対して催告をして時効の完成猶予の状態にすることができます。 また、Iが直接Kに対して裁判上の請求をして時効の完成猶予・時効の更新にすると共に、自己への支払いを求めることもできます。 他にも、JがLに対して金銭債務を負っているが、その債務について消滅時効が完成している場合に、Jに100万円の貸金債権を有しているIがJのLに地する債務についての消滅時効の援用をすることもできます。 |nlk| jqi| hpz| jmh| olt| ykx| fvc| mcn| ahb| swi| kyw| mwx| pjj| ntd| zhb| ngt| zdf| qcp| gme| ynt| urm| gtn| gnq| ugr| uck| sct| gpa| fqb| tql| vxq| hkn| tno| mgd| jjd| wau| efg| rwx| izb| kko| tic| pvt| vis| zch| qcb| lka| axa| xal| rwr| iei| jyv|