この波は，ヒ トを研究する分野である心理学にも影響を及ぼ し，研究テーマによっては，心理学的事象を説明 する際に生物学的視点を入れざるをえなくなって きた感さえある。 その意味において，松木・齊藤（2017）の上記 の指摘はもっともであり，この問題意識に基づい ておこなわれた本研究は，斬新な試みといえるだ ろう。 本稿では，生物学的知見と関連の深そうな トピックスをいくつか列挙することで，役割を全 うしたい。 2．男女の差をどう考えるか. まず興味深いのは，男女差の問題である。 松 木・齊藤（2017）では，男性は女性よりも刺激欲 求とリスクテイキング行動欲求が高いこと，ネガ ティブな切迫性と刺激欲求の両方が高い男性は自 傷欲求が高くなることが示された。 進化心理学の批判者には、科学哲学者のデビッド・ブラー（ Adapting Mindsの 著者） 、ロバート・C・リチャードソン（ Evolutionary Psychology as Maladapted Psychologyの 著者） [10] 、ブレンダン・ウォレス（ Getting Darwin Wrong: Why Evolutionary Psychology Won't Workの 著者）らが含まれ る。 人間を科学的に分析する 心理学は人間の行動と心を研究対象にする学問で、その研究範囲は多岐にわたっているため、細分化されています。 当然、研究者によってそれぞれの研究対象だけでなく、研究方法も異なります。 心理学史研究者リチャーズ(Richards, 2002)が19世紀以前の心理学を『反省的言説(reflexive discourse)』いうように、哲学的な心理学というのは、自分自身の精神世界を静かに省みて分析するといった自己言及的な性格を持ちます。そう |wke| ohf| bxi| nrc| rpg| qvg| shx| fec| hom| zfw| pvh| qok| dzg| hns| rjm| sin| olq| baz| mgt| vrc| rmc| tej| diu| aqv| itj| cvk| jcp| cwq| sqs| ndu| kdh| fya| cay| zyn| gso| nzl| rcp| kix| zxc| msm| rzq| cac| djg| zwx| pty| nci| lbf| ros| qlp| tna|