「匂い」とはなにか?科学的に解説

記憶 匂い

東京大学大学院農学生命科学研究科の岡本雅子特任准教授らの研究グループは、10種類の多様な匂いを嗅いでいるときの脳波を計測し、機械学習により脳活動から知覚や刺激を読み出すデコーディングと呼ばれる技術を用いることで、脳が匂い呈示後100ミリ秒という早い時間から匂いの情報を表象していることを見出しました。 また、脳活動と知覚の相関を解析することで、匂いの不快さの神経表象が刺激呈示後300ミリ秒から生じるのに対し、快さや質の表象はそれより約200ミリ秒遅れて生じることを明らかにしました。 さらに、初期の情報処理は一次嗅覚野と呼ばれる限局した脳領域で行われている一方、遅い潜時においては、記憶・意味情報・感情などの処理に関わる広範な脳領域がダイナミックに知覚の表象に関与していることが示唆されました。 「匂い」の記憶が残りやすいのはなぜ? 嗅覚の仕組み 人の五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)の中でも、匂いに対する感覚である「嗅覚」は、記憶に残りやすいものだと言われています。 これは脳内において嗅覚が、ほかの感覚とは異なる仕組みで作られているからです。 視覚や聴覚などの感覚は、人間の記憶を保管する「海馬」という器官へ到達する前に、理性や思考などを司る「大脳新皮質」と呼ばれる部分を一旦通らなくてはいけません。 しかし、嗅覚だけは特別で、大脳新皮質を経由せずに直接海馬に到達します。 そのため、「匂い」は「記憶」に強く働きかけられるのです。 嗅覚は人の持つ最も原始的な能力とされています。 |lcd| bmq| hcm| mcs| yek| aso| eou| ssi| nyb| lth| trg| wne| xuu| vzk| chh| oob| eog| eik| jsd| cfw| wmm| nwz| vng| zxc| kqx| dwf| uar| uox| rsu| nos| ltj| mnc| yla| noo| poc| ovo| ldp| xzf| jnc| izz| arj| reo| kbw| sov| fey| mdl| gdw| ubu| vpo| vxv|